S&Pグローバル・レーティングは2026年9月28日、バハマの長期ソブリン格付けを「BB-」、見通しを「安定的」で据え置きました。投資適格には届かない水準ですが、同社は2026年の実質成長率を2.5%と見込んでおり、クルーズ観光やファミリー・アイランド(外島)での投資案件が成長を支えるとしています。成長率は2024年が4.2%、2025年が3.8%でした。
S&Pは、経済の底堅さによって財政赤字が縮小してきた点を評価する一方、財政改革が進まなければ財政黒字の達成は難しいと指摘しています。政府の純債務は2026年末時点でGDP比66%と、2020年の77.9%からは低下する見通しですが、依然として高水準です。2026年から2028年にかけては、純債務が年平均でGDP比2.5%ずつ増えると予想されています。また、利払いは少なくとも3年間、政府歳入の15%を超え、債務の27.4%が1年以内に満期を迎え、外貨建て債務は46.6%を占めます。
今後12〜18か月の格上げ条件としては、堅調な成長、ほぼ均衡した財政収支の維持、国内ミニマム・トップアップ税などの歳入措置の実績、国営企業改革の加速が挙げられました。一方、成長の大幅な下振れや財政改善の逆戻り、国営企業向け支援の拡大などがあれば、格下げにつながる可能性があります。観光への依存やハリケーンへの脆弱性、グランド・バハマ電力会社の買収に伴う偶発債務も、今後の注視点とされています。














