ベトナム、2026年第1四半期も高成長を維持——M&A協会の設立で投資環境の近代化を加速

ベトナム経済が2026年に入り、さらなる力強い成長を見せています。第1四半期のGDP成長率は7.83%を記録し、製造業の拡大とデジタルトランスフォーメーションの推進が成長の主軸となっています。特に注目すべきは、対内直接投資(FDI)の堅調な推移であり、2026年最初の4ヶ月間だけで登録資本金は182億ドルを超え、前年同期比で32%もの大幅な増加を達成しました。

この勢いを背景に、2026年5月には「ベトナムM&A協会(VMAA)」が正式に発足しました。この新組織は、成長を続ける国内の合併・買収市場を標準化・専門化し、企業の再編や戦略的な資本誘致を支援することを目的としています。あわせて、預金保険法の改正や中小企業向け融資保証の調整など、金融システムの安全性と利便性を高める法的枠組みも相次いで施行されました。

一方で、グローバルな供給網の不確実性や、知的財産権の保護に関する国際的なプレッシャーなど、ハイテク経済への移行に向けた課題も浮き彫りになっています。しかし、これらの課題はビジネス環境のアップグレードを促す触媒としても機能しており、シンガポールを中心とした外資の流入は今後もベトナムの持続的な発展を支える重要な要素となるでしょう。