シンガポール最大手のDBSグループが発表した2026年第1四半期の純利益は、富裕層向け資産管理部門の力強い成長に支えられ、前年同期比1%増の29億3,000万シンガポールドル(約2,290億円)に達しました。これは市場の事前予想を上回る結果であり、シンガポール金融市場の底堅さを改めて印象付けるものとなりました。特にウェルスマネジメント部門の手数料収入が過去最高の9億700万シンガポールドルを記録し、投資商品やバンカシュアランスの販売が収益を大きく牽引しています。
同行のタ・ス・シャンCEOは声明の中で、中東情勢などの地政学リスクが不透明感を高めているものの、同行のクレジットポートフォリオは健全であり、ストレステストでも高い耐性が確認されていると強調しました。金利の変動による利ざやの縮小という逆風はあるものの、市場心理の改善による非利息収益の上振れが期待されており、2026年通期の見通しは概ね据え置かれています。
DBSの好調なスタートは、シンガポールがアジアにおける富裕層の資金避難先としての地位をさらに固めていることを示唆しています。同行は中間配当の増配も発表しており、株主還元と成長投資のバランスを保ちながら、不透明な国際情勢下においても安定した収益基盤を維持する姿勢を鮮明にしました。














