ケイマン諸島金融監督庁(CIMA)、金融安定性報告書を公表——金融システムは堅調も、対外リスクへの警戒を強調

ケイマン諸島金融監督庁(CIMA)は、「金融安定性報告書2024–2025」と付属のチャートパックを公表しました。報告書は、同国の金融システムは強靭で、国内情勢は概ね安定しており、家計や企業に広範な金融ストレスは見られないと評価しています。一方で、主な懸念材料として対外リスクを挙げ、国際金融センターとして世界的なショックの影響を受けやすい点を指摘しました。資金調達環境、資産価格、投資家心理、国境を越えたエクスポージャーの変化が具体例とされています。

分野別では、銀行は資本と流動性が強固で資産の質も良好、投資ファンドは拡大が続き、保険は着実に成長している一方で巨大災害リスクや再保険市場、コスト上昇の影響を受けやすいとされました。リスク評価では、家計の信用エクスポージャーは「低」、相互連関性、気候関連リスク、サイバー・オペレーショナルレジリエンスは「中」と位置づけられています。また、規制対象のミューチュアル・ファンドを対象とした初のストレステストでは、流動資産を考慮すると、90%超のファンドが5〜20%の償還ショックに耐えられる結果となりました。

CIMAのパトリック・ボデン代行CEOは、システムの強さは高い健全性基準と十分な資本・流動性、堅牢な規制枠組みに支えられているとしつつ、世界の金融の相互連関性が高まるなか、継続的な警戒が必要だと述べています。今後の監視では、ケイマン住宅価格指数の組み込みや、気候リスク・サイバーリスクが金融システムに与える影響の分析を深める方針です。重点分野は、国際的な相互連関性と非銀行金融仲介、家計信用と不動産市場、気候関連リスク、サイバー・オペレーション上の脆弱性とされています。


参照 : https://caymannewsservice.com/2026/10/cima-warns-of-external-risks-in-stability-report/

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