外国人材受け入れ強化へ ベトナムが国籍法を改正

ベトナム国会は2025年6月、外国籍取得後もベトナム国籍を保持しやすくする改正「ベトナム国籍法」を可決しました。この法改正は2025年7月1日から施行され、主に高度外国人材や海外に住むベトナム人の呼び戻しを目的としています。

従来、ベトナム国籍を保持するには他国籍の放棄が原則でしたが、今回の改正により、ベトナム国籍と他国籍の“併存”がより柔軟に認められることになります。特に、国外に在住するベトナム人が外国籍を取得していても、一定条件を満たせばベトナム国籍を喪失せずに済むようになります。

この「二重国籍の容認」に関する規定は、世界各国と比較してもより開かれたものとされており、例えば外国でのキャリアを積んだベトナム人が帰国しやすくなること、また外国人の投資家や専門職がベトナムに長期定住しやすくなることが期待されています。

法改正では、ベトナム国籍を保持したまま外国籍を取得した人が、その状況を政府に届け出なかった場合の罰則も削除され、形式上の障壁も緩和されました。これにより、これまで「秘密裏に二重国籍を持っていた」ベトナム人やその家族にとっても、法的に安定した地位を得るチャンスが広がります。

また、法改正に合わせて、国籍申請や帰化のプロセスもデジタル化され、在外ベトナム人向けのオンライン申請手続きが導入される予定です。

今回の動きは、国内の人材不足に対応する政府の戦略の一環であり、グローバルな労働市場でベトナムの競争力を高める狙いもあります。とりわけIT、医療、製造業などの分野では、外国籍の人材の積極的な活用が政策的に後押しされる見込みです。

今後は、関連する政令や通達の整備が進むと同時に、どのような条件で二重国籍が認められるのか、また国籍保持のメリットや手続き方法についても、さらなる周知と明確化が求められます。移民政策に新たな展開をもたらすこの法改正は、ベトナム社会と経済に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。

https://www.vietnam-briefing.com/news/amended-vietnamese-nationality-law-updates-foreign-talent.html