ロンドン発 — 世界のビジネス環境を分析する「グローバル・ビジネス・コンプレキシティ・インデックス(GBCI)」の2025年版が発表され、香港とニュージーランドがアジア太平洋地域(APAC)で最もビジネスがしやすい国・地域として名を連ねました。GBCIは、世界のGDPの94%を占める79の国・地域を対象に、250以上の指標でビジネスの複雑さを評価しています。ランキングでは、1位が最も複雑、79位が最もシンプルな環境とされています。
香港は2年連続で世界で4番目に「最もビジネスがしやすい国・地域」に選ばれました。シンプルで低税率な制度は、国際企業にとって魅力的な環境です。一方、ニュージーランドも世界の「最もビジネスがしやすい10カ国」の一つとして評価されており、外国投資の積極的な受け入れや円滑な行政手続きが高く評価されています。
一方で、インドは18位にランクインし、過去1年間に導入された透明性向上や説明責任を重視した多くの規制改正が複雑さの主な要因とされています。これらの取り組みは長期的にはプラスに働く見込みですが、現在のところ事業者には新たなコンプライアンス対応が求められています。
また、日本は前年の38位から43位へと順位が下がり、ビジネスの複雑さが緩和されたことがわかりました。これは、国際的な金融サービス企業向けの英語サポートの拡充など、政府の簡素化施策が奏功した結果です。
シンガポールは48位に位置し、テクノロジーやインフラへの投資により地域のハブとしての地位を維持しています。
中国本土は10位にランクインし、引き続き上位の複雑な市場とされました。頻繁な規制改正や地域ごとの差が複雑さの要因となっていますが、それでも政府は投資促進や貿易インフラの強化策を推進しています。
TMFグループAPAC部門の責任者であるシャグン・クマール氏は、「アジア太平洋地域の意思決定者や企業は、これまで成長を妨げていたビジネスの障害を減らそうと積極的に取り組んでいます。こうした努力により、APACは今後も世界経済における重要な成長エンジンとしての可能性をさらに高めていくでしょう」とコメントしています。
GBCIランキングのトップとボトム10は以下の通りです。
ビジネスが最も複雑な国・地域(1位〜10位)
1位: ギリシャ
2位: フランス
3位: メキシコ
4位: トルコ
5位: コロンビア
6位: ブラジル
7位: イタリア
8位: ボリビア
9位: カザフスタン
10位: 中国本土
ビジネスが最も簡単な国・地域(70位〜79位)
70位: チェコ共和国
71位: キュラソー
72位: 英領バージン諸島
73位: ジャマイカ
74位: オランダ
75位: ジャージー
76位: 香港
77位: ニュージーランド
78位: デンマーク
79位: ケイマン諸島
アジア太平洋地域は今後も投資家や企業にとって注目すべき成長の拠点となり続けるでしょう。














