香港、外国保険会社の参入を促進する新法を施行

香港政府は2025年5月14日、外国企業が香港に法人登記を移転(リドミサイル)できるようにする新法「会社(改正)(第2号)条例2024」を可決しました。この法改正により、外国で設立された企業が元の法人格を維持したまま香港に拠点を移すことが可能となり、特に保険業界において大きな注目を集めています。

香港保険業監管局(IA)は、この法改正が香港を地域の保険ハブとして強化する重要な一歩であると評価しています。IAのチーフエグゼクティブであるClement Cheung氏は、「この改正法案は、香港に実質的な業務拠点を持つ外国法人の保険会社にとって待望のものであり、広東・香港・マカオ大湾区の都市間の連携によって強化された香港市場の魅力を反映している」と述べています。

この法改正は、香港が国際的な保険・金融センターとしての地位をさらに高めることを目的としています。IAは、関連当局と協力して新制度の導入を進め、移転を希望する保険会社を支援する予定です。

2024年の保険業界の成長も、この動きを後押ししています。IAの予備データによると、長期保険部門の総保険料収入は6,378億香港ドルに達し、新規契約保険料(退職関連商品を除く)は前年比21.4%増の2,198億香港ドルとなりました。特に、非連動型個人保険が2,081億香港ドルを占め、そのうち参加型保険が1,824億香港ドル、その他が257億香港ドルでした。また、70,000件の適格繰延年金プランが発行され、45億香港ドルの保険料収入を生み出しました。中国本土の契約者による新規保険料は628億香港ドルに達し、終身保険、重大疾病保険、医療保険などが人気を集めています。

一般保険部門も好調で、総保険料収入は1,005億香港ドル、純保険料収入は697億香港ドルとなり、総請求額は530億香港ドルでした。市場全体の営業利益は81億香港ドルで、そのうち33億香港ドルが引受利益によるものでした。特に、事故・健康保険が228億香港ドル、一般賠償責任保険(従業員補償を含む)が121億香港ドル、財物損害保険が62億香港ドル、自動車保険が54億香港ドルの保険料収入を記録しました。

この新法により、香港は外国の保険会社にとってより魅力的な市場となり、地域の保険ハブとしての地位を強化することが期待されています。今後、香港が国際的な保険・金融センターとしてさらに発展していくことが注目されます。

https://www.insurancebusinessmag.com/asia/news/breaking-news/hong-kong-opens-doors-to-foreign-insurers-with-new-law-536212.aspx