キプロス、新時代の幕開け――画期的な投資ファンド法成立で信頼と透明性を強化

キプロス議会は2025年5月29日、画期的な「投資ファンド管理者法(L.101(I)/2025)」を可決し、6月18日に施行されました 。これまで規制の抜け穴があったファンド管理会社を明確に制度化することで、制度的不備を一掃。正式なライセンスと監督体制が整い、キプロスは投資ファンド分野での信頼を大きく高めることとなりました。

これまで、キプロスではファンド管理業務がファンドマネージャー規制の枠外で曖昧に運用されていましたが、新法はその状況を一変させます。ファンド管理者はCySEC(キプロス証券取引委員会)による正式なライセンスを取得し、最低資本金50,000ユーロ(追加サービス提供時は125,000ユーロ)の維持、専門職業賠償保険、組織構造や内部管理体制の整備、国内登録拠点の設置などが求められるようになりました 。

また、サービス内容としては、投資家名簿の管理、NAV計算、投資家取引処理など、UCITSやAIF向けのバックオフィス機能を明文化し、従来の法規とEU指令に基づく運用を制度上統合しました 。さらには、マネーロンダリング防止や利益相反防止のルール、年次報告義務などを通じ、透明性と信頼性を確保します 。

この立法は、Cyprus Investment Funds Association(CIFA)からも高く評価されており、「セクターの制度的枠組みを完成させる画期的な瞬間」「投資家保護と競争力向上に大きく貢献する」と称賛されています 。

旧来の制度では存在しなかった明確な監督と統治構造が整備されたことで、ファンド管理業務の信頼性が飛躍的に向上し、世界的な資産運用業界におけるキプロスの位置づけが一段と強固に。AUM(運用資産総額)は2024年末時点で約101億ユーロに達し、四半期で10.2%増加と躍進を続けています。

今後の展望として、CIFAはさらなるAIF関連法の改正やパートナーシップ法の整備を推進するとともに、国際プロモーションや政策対話を強化し、キプロスをEU内外のファンド市場における主要な拠点へと育てていく計画です。

この法律の成立により、キプロスは投資ファンド関連の法制度で大きな転換点を迎えました。透明性、ガバナンス、投資家保護に基づく信頼構築は、国際的な資金の呼び込みと事業拡大を促進し、将来的にはEU内でも上位のファンド拠点としての地位を確立する可能性があります。今後の関連法改正とマーケティング戦略の展開にも注目です。

https://proactpartnership.com/blog/cyprus-signals-a-new-era-for-investment-funds-with-landmark-law