香港政府が発表した最新の経済統計により、2026年第1四半期の実質域内総生産(GDP)が前年同期比5.9%増となり、前四半期の4.0%増から成長率が加速したことが明らかになりました。季節調整済みの前期比でも2.9%の伸びを記録し、対外貿易の好調な推移と内需の持ち直しが景気全体を押し上げました。
成長を支えたのは、人工知能(AI)関連の先端エレクトロニクス製品に対する旺盛な世界的需要です。5月の商品輸出額は前年同月比40.8%増と大幅に伸び、主要市場向け輸出がおおむね好調に推移しました。あわせて、インバウンド観光や越境金融活動の活発化、堅調な消費者心理も内需を下支えし、サービス輸出の底堅さにもつながっています。
政府は今回の第1四半期の想定を上回る実績を踏まえつつ、2026年通年の実質GDP成長率予測を予算案発表時と同じ2.5〜3.5%で据え置きました。一方、中東情勢の先行き不透明感や原油高によるインフレ圧力には留意が必要としています。失業率は4〜6月期で3.7%と横ばいを維持しており、AI関連需要を軸とした貿易主導の成長は、国際金融・貿易ハブとしての香港の地位を改めて裏付ける結果となりました。














