英企業に530億円規模の好機、英越貿易が加速

イギリスとベトナムの経済関係が新たな段階に入りつつあります。2025年7月、イギリス政府は、ベトナムとの新たな貿易協定により、英国企業に対して2億5,000万ポンド(約530億円)規模の新しいビジネス機会が開かれたと発表しました。これは、両国の経済パートナーシップを強化し、今後の成長に向けて重要な一歩となるものです。

今回の発表は、イギリスの輸出大臣であるロッド・ホウズ氏がベトナムを公式訪問した際に行われたもので、ベトナムの政府関係者や企業リーダーとの会談を通じて、具体的な貿易案件や協力の枠組みが前進しました。特に、再生可能エネルギー、教育、ヘルスケア、インフラなどの分野において、英国企業が技術力や専門性を提供し、ベトナム側のニーズと合致する形で新規契約が進められています。

この背景には、イギリスがEU離脱後に重視してきた「インド太平洋地域への戦略的関与」があります。英国はベトナムを、経済成長が著しく、かつビジネス環境の改善にも取り組む重要な新興市場と位置付けており、今後の投資先・貿易相手国としても期待が高まっています。

一方のベトナムにとっても、英国との連携は技術移転や高付加価値産業の拡大に繋がるチャンスと見られており、両国の相互利益が一致する形で経済関係が深化しています。

特に注目されるのは、英国が推進するグローバル・ブリテン戦略の一環として、ベトナムが加盟するCPTPP(包括的・先進的な環太平洋パートナーシップ協定)を通じた連携の強化です。英国はすでにCPTPPに正式加盟しており、この地域との関係深化を通じて、自国の貿易ポートフォリオを多様化し、持続的な成長を目指しています。

今後、英国企業にとってはベトナム市場におけるプレゼンス拡大の好機であり、両国間での知見共有や技術交流がさらに加速する見通しです。イギリス政府も、現地企業や政府とのパートナーシップ構築を積極的に後押しするとしており、今後のプロジェクトの進展が期待されます。

https://www.gov.uk/government/news/trade-win-unlocks-250-million-for-british-firms-in-vietnam