NZ、自由貿易協定で過去最高の貿易額を達成

2025年5月12日、ニュージーランドの貿易・投資担当大臣と英国のビジネス・貿易担当大臣が会談し、両国間の貿易関係の強化を目的とした共同声明を発表しました。この会談では、2024年の両国間の貿易総額が過去最高の37億ポンド(約73億ニュージーランドドル)に達したことが祝われました。また、ニュージーランド・英国自由貿易協定(FTA)の第2回合同委員会が開催され、協定の進捗状況が確認されました。

FTAの発効以降、両国間の貿易は大きく進展しています。特に、82.2%の貿易品が優遇関税を活用し、企業や消費者に実質的な節税効果をもたらしています。具体的には、2023年6月から2024年12月の間に、ニュージーランドから英国への輸出の82.6%が優遇関税を利用し、約6,740万ポンド(約1億4,180万ニュージーランドドル)の関税が削減されました。また、英国からニュージーランドへの輸出の80.7%も優遇関税を活用し、約930万ポンド(約1,950万ニュージーランドドル)の関税が削減されました。

この協定の下で、芸術家の再販権制度の導入、ワイン製造技術の拡充、法律サービスの規制対話の開始、エンジニアの資格認定制度の更新、持続可能な金融に関する対話、女性のSTEM分野への参画促進イベント、マオリ女性テクノロジー起業家の英国訪問など、多岐にわたる取り組みが進められています。

さらに、両国は自由貿易が繁栄の基盤であることを再確認し、包括的かつ先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)の枠組みを通じて、経済的な回復力の強化と繁栄の促進に取り組むことを表明しました。今後は、CPTPPの拡大や現代化を進め、ルールに基づく貿易体制の強化を図るとしています。

この共同声明は、英国のEU離脱後の新たな貿易戦略の一環として、アジア太平洋地域との経済的連携を深める重要なステップとなります。特に、CPTPPへの加盟により、英国はアジア太平洋地域の成長市場へのアクセスを強化し、地政学的な影響力の拡大を図っています。ニュージーランドにとっても、英国とのFTAは主要な輸出市場の一つとしての地位を確立し、経済的な多角化と安定性の向上に寄与しています。

今後、両国はFTAのさらなる活用とCPTPPの枠組みを通じて、持続可能な経済成長と国際的な貿易体制の強化を目指して協力を深めていくことが期待されます。

https://www.gov.uk/government/news/joint-trade-statement-between-new-zealand-and-united-kingdom