ベトナム、米国の関税圧力に直面し中国との関係強化へ

ベトナムは現在、アメリカとの貿易交渉において厳しい局面に直面しています。特に、トランプ政権が提案する46%の関税措置が、ベトナム経済に深刻な影響を及ぼす可能性があります。この関税は、ベトナムが中国製品の迂回輸出拠点として機能しているとの懸念から導入が検討されています。

ベトナムは、アメリカとの貿易黒字が世界で3番目に大きく、特に中国からの部品を組み立ててアメリカに輸出する手法が問題視されています。このような状況下で、ベトナム政府はアメリカに対し、市場経済国としての早期認定やハイテク製品の輸出制限の解除を求めていますが、これまでのところアメリカ側の反応は冷淡です。

さらに、ベトナムはアメリカからの圧力に対抗するため、中国との関係強化を図っています。2025年4月14日には、ベトナム共産党のトー・ラム書記長が中国の習近平国家主席と会談し、経済協力の深化について協議しました。このような動きは、ベトナムがアメリカと中国の間でバランスを取ろうとする試みと見られています。

しかし、アメリカの関税措置が実施されれば、ベトナムの輸出産業、特に電子機器や衣料品などの主要産業に大きな打撃を与えることが予想されます。これにより、数百万人の雇用が危機にさらされる可能性があります。

今後、ベトナムはアメリカとの関係改善を図ると同時に、中国との経済的結びつきを強化することで、経済的な安定を模索することが求められます。しかし、このような戦略が成功するかどうかは、国際的な政治・経済情勢に大きく左右されるでしょう。

https://www.cfr.org/blog/vietnams-tariff-trouble-just-gets-worse