ベトナム国会のトラン・タイン・マン議長は9月1日、ベラルーシ下院議長イーゴリ・セルゲンコ氏率いる代表団をハノイで迎えた。セルゲンコ氏は、ベトナムの八月革命80周年および国慶節を記念する式典に出席するために訪越したもので、両国の議会間協力強化について幅広く意見交換が行われた。
マン議長は、昨年ラオスで開催されたASEAN議会間総会(AIPA-45)の際にセルゲンコ氏と会談して以来の再会を喜び、これまでベラルーシが高官代表団を派遣し、ベトナムの重要行事に参加してきたことを「両国の長年にわたる連帯と友情の証」と評価した。また、ベラルーシの多方面にわたる発展を祝意するとともに、ベトナムの国会が進めている改革や、党・国家の方針を法制度に反映させる取り組みを紹介し、ベトナムが新たな発展段階へと進んでいることを強調した。
セルゲンコ議長は、訪越と記念式典への参加を「光栄」と述べ、ベトナムの社会経済的成果を称賛。さらに、両国が築いてきた協力関係を一層深化させる意欲を示し、特に貿易、投資、産業、農業、製薬、観光など多岐にわたる分野でのパートナーシップ強化を挙げた。また、両国の議会間で立法に関する経験を共有することの重要性を指摘し、マン議長に対して公式訪問を招請した。
両国は今年5月、トー・ラム書記長の訪白を契機に戦略的パートナーシップを樹立しており、この関係を実質化するために議会の役割をさらに高めることを確認した。具体的には、2025年から2027年までの協力ロードマップを策定し、両国議会間の新たな協定締結に向けた協議を進めるとともに、友好議員連盟を通じた交流促進を強化していくことで一致した。また、既存の協力文書の実施を制度化し、その履行を監督する仕組みを整備することで、両国関係をより深めていく方針も確認された。
さらに、両国議会は今後、国際的な議会間フォーラム、例えば列国議会同盟(IPU)やASEAN議会間総会(AIPA)においても緊密に連携し、多国間の場でも協力を推進していく意向を示した。今回の会談は、歴史的友好関係を土台に新たな戦略的パートナーシップを具体化し、両国関係を次の段階へ押し上げる重要な一歩となった。














