米国、半導体(チップ)輸入に関する国家安全保障調査の結果を2週間以内に公表へ

2025年7月27日、米国商務長官のハワード・ルトニック氏は、トランプ政権が国家安全保障を理由に実施してきた半導体輸入調査の結果を、2週間以内に正式に公表すると発表しました。この調査は、「輸入依存が米国の安全保障に及ぼすリスク」を評価するセクション232に基づくものであり、もし輸入が安全保障に対する脅威と判断されれば、新たな関税措置が導入される可能性があります 。

同日、ルトニック氏と欧州委員会議長ウルズラ・フォン・デア・ライエン氏との会談後、トランプ大統領は多国籍企業や台湾企業が米国内での半導体製造へ投資を進める計画を表明しました。これは、新関税を回避しつつ、米国国内での製造体制を強化する狙いと見られます 。

この発表はEUとの新たな貿易枠組みと並行して報じられており、米国はEU製品に対し一律15%の関税、自動車など一部品目には最大25%の関税を課す内容で合意しています 。これにより、EUは半導体関連の関税回避を優先的に交渉課題に据えたとされています。

この調査は、2025年4月に開始されたもので、米国が台湾や韓国などからの半導体輸入に依存している現状を問題視する流れの延長線上にあります。同時に、銅材、木材、医薬品の輸入についても同じくセクション232の枠組みで調査対象とされており、トランプ政権はこれらの戦略的分野の関税政策を強化する意向を示しています 。

今回の報告書の内容次第では、米国は輸入関税の引き上げを正式に決定し、EUとの新枠組みを通じた影響緩和措置を模索する展開が予想されます。また、トランプ政権は国内半導体製造投資の呼びかけを強め、インテル、テキサス・インスツルメンツ、GlobalFoundriesなどの企業による国内供給体制の整備が今後数年かけて加速する可能性が高いと見られています 。

今後の見通しとして、2025年8月中旬までに発表される調査結果は、米国の貿易政策、特に半導体輸入への規制強化の方向を示す重要な指標となり、グローバルなサプライチェーンや製造拠点の選択に大きな影響を与える可能性があります。EUはすでに関税を前提とした包括的な枠組み交渉を進めていますが、同様の動きが日本や韓国、中国などアジア諸国にも波及する可能性があるでしょう。

https://www.channelnewsasia.com/business/us-release-results-probe-chip-imports-5261456