石破首相、ベトナムとフィリピン訪問へ 米関税問題で連携模索

石破茂首相は来週、ベトナムとフィリピンを訪問し、両国の首脳と個別に会談を行う方向で調整が進められています。今回の訪問の主要な目的は、米国が新たに打ち出した関税措置について意見を交わし、その影響を共有することにあります。

両国首脳との会談では、トランプ政権による一連の関税政策が世界経済や自由貿易体制にどのような影響を及ぼすかが主な議題となります。また、米政府が示した関税に関する主張についても情報を共有し、今後の対応を協議する予定です。

石破首相は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性を強調する構えで、特に中国による海洋活動の活発化を念頭に、日本とベトナム、フィリピンとの安全保障協力の強化も訴える見通しです。

さらに、フィリピンでは第二次世界大戦中に命を落とした日本人への慰霊のため、記念碑を訪れることも予定されています。今年は戦後80年の節目にあたり、歴史に対する敬意と平和への思いを表明する機会ともなりそうです。

今回の訪問を通じて石破首相は、日本とグローバルサウスの一角をなす東南アジア諸国との関係強化を図りたい考えです。米中の動向によって国際情勢が不透明さを増す中で、地域の安定と平和への貢献を目指す意志を示すものともいえます。

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/20250422_08