香港、外国保険会社の受け入れを加速──新法で再登記を可能に

香港は、国際的な保険ハブとしての地位をさらに強化するため、外国保険会社の参入を後押しする新たな法制度を導入しました。2024年5月14日、香港立法会は「会社(改正)(第2号)条例2024」を可決し、これにより外国法人が自国の法人格を維持しつつ、香港に再登記(リドミサイル)することが可能となります。

この制度は、すでに香港で事業を展開しているものの、現地法人の設立という障壁のためにフルスケールでの運営が難しかった外国保険会社に対して、新たな道を開くものです。とくにイギリス、シンガポール、その他主要な金融センターに拠点を置く企業にとっては、大きなビジネスチャンスとなります。

香港保険業監管局(IA)のチーフエグゼクティブ、クレメント・チャン氏は、「この新法は香港の保険セクターをさらに開かれたものにし、アジアにおける保険ハブとしての役割をより一層強化するだろう」と述べました。彼はまた、これが香港経済全体の国際競争力を高めると強調しています。

今回の法改正では、再登記のための審査基準や手続きが明文化され、透明性と予見可能性が高まりました。特に重要なのは、外国企業が再登記後も自国の法的枠組みのもとで法人格を維持できる点で、これにより企業側の法務や税務の負担が軽減されます。

香港政府は、金融サービス部門のさらなる成長を見込んでおり、保険業はその中核を成しています。2023年末時点で、香港には160を超える保険会社が登録されており、プレミアム(保険料)総額は約6,500億香港ドルに上ります。今後、再登記制度の活用により、この数字はさらに伸びることが予想されます。

今後の展望としては、再登記制度を活用する企業の増加に伴い、保険商品やサービスの多様化、雇用の創出、国際人材の流入などが期待されています。また、香港を経由した中国本土や東南アジア市場へのアクセス強化という観点でも注目されています。

このように、香港の新たな法制度は、外国企業にとって極めて魅力的な環境を提供するものとなり、保険業界のグローバルな再編成の流れにおいて重要な一歩となるでしょう。

https://www.insurancebusinessmag.com/asia/news/breaking-news/hong-kong-opens-doors-to-foreign-insurers-with-new-law-536212.aspx