香港の銀行が暗号資産市場に参戦—ステーブルコイン競争が激化

香港の銀行が暗号資産市場に本格参入し、既存の暗号資産発行者との競争が激化しています。スタンダードチャータード銀行は、香港ドルに連動するデジタル通貨の提供を計画しており、これは安定した価値を持つステーブルコイン市場への参入を意味します。これまで、ステーブルコインは犯罪者や制裁回避者による不正資金移動の手段として利用されることがありましたが、規制された金融機関の参入により、こうした問題の解消が期待されています。

香港はステーブルコインに関する規制を整備しており、法案では法定通貨に連動するトークンのユーザーへの利子支払いを禁止しています。一方、米国では証券取引委員会(SEC)が初の利子を生むステーブルコインを証券として登録することを承認するなど、規制の動きが見られます。欧州では、2024年12月30日に施行された厳格な新規則により、主要なステーブルコインであるUSDTが一部の取引所から撤退するなど、市場の再編が進行中です。

スタンダードチャータード銀行は、アニモカ・ブランズやHKTなどのパートナーと共に、2024年7月から香港金融管理局の規制サンドボックスでステーブルコインの試験運用を行ってきました。この取り組みでは、トークンの償還、質の高い準備金による裏付け、マネーロンダリングやテロ資金供与対策のチェックなどがテストされています。銀行が発行するステーブルコインは、ビットコインやイーサリアムなどのリスクの高いオンライン資産の取引だけでなく、地元の商業支払い、国際送金など、幅広い用途での利用が期待されています。

このように、香港の銀行によるステーブルコイン市場への参入は、暗号資産市場の健全化と信頼性向上に寄与するとともに、既存の暗号資産発行者との競争を一層激化させるでしょう。

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