中国の電池メーカー、寧徳時代(CATL)は、2025年5月20日に香港証券取引所での上場を予定しており、最大で53億ドル(約7,775億円)を調達する見込みです。これは、2021年の快手科技以来、香港で最大の新規株式公開(IPO)となります。
CATLは、電気自動車(EV)用バッテリーの世界最大手であり、テスラやフォードなどの主要自動車メーカーに供給しています。今回の香港上場は、国際的な事業拡大と資金調達の一環として位置づけられています。
今回のIPOでは、1億1,790万株を1株あたり最大263香港ドルで販売し、最大で約53億ドルの資金調達を目指しています。このうち、約26億2,000万ドル分は、シノペックやクウェート投資庁など20以上の基幹投資家によって既に確保されています。また、1,091万株が機関投資家向けに、880万株が香港の個人投資家向けに提供される予定です。
CATLは、米国国防総省から中国軍との関係があると指摘され、米国本土の投資家は今回のIPOに参加できません。しかし、CATLはこの指定に異議を唱えており、米国市場への直接的な影響は限定的であるとしています。同社は、フォードやテスラといった米国企業に技術ライセンスを提供することで、米国市場への間接的な進出を図っています。
今回の香港上場は、CATLの国際的なプレゼンスを強化し、欧州やアジアでの新工場建設など、グローバルな成長戦略を支える資金調達手段として注目されています。また、香港市場にとっても、近年のIPO低迷からの回復を示す重要なイベントとなるでしょう。














