バルバドス、ベリーズ、ドミニカ、セントビンセント及びグレナディーンの4カ国は、2025年10月1日から相互に完全な自由移動を実現する体制に入る見通しとなった。これにより、各国の国民は他の参加国において、入国や再入国、居住、就労、滞在を無期限で認められることになり、労働許可証や滞在許可証を必要としなくなる。さらに、受け入れ国の制度の範囲内で、緊急医療や初等医療、公立の初等・中等教育にもアクセスできるようになる。
今回の動きは、今年開催された第49回カリブ共同体(CARICOM)首脳会議での合意に基づくもので、各国代表は10月1日の施行に向けて必要な準備を進めている。今回の合意は「チャグアラマス改正条約」の新たな強化協力章に位置づけられ、この枠組みにより、CARICOM全体での実現に時間を要する取り組みについて、3カ国以上の加盟国が先行して統合を深めることが可能となる。
この新たな自由移動の仕組みは、既存のCARICOM単一市場経済(CSME)を超えるものであり、参加する4カ国の国民すべてが恩恵を受けることになる。他の加盟国については、引き続き技能労働者やサービス、事業設立、旅行円滑化といった従来の自由移動制度の枠内で運用が続けられる。
この取り組みは、域内の人の移動を加速させるだけでなく、労働市場や教育・医療サービスへのアクセス拡大を通じて、経済的・社会的な統合を一層推進するものと期待されている。今後は、他の加盟国がこの枠組みに加わるかどうかが注目され、カリブ地域の連携深化に向けた新たなステップとなる見通しだ。














