バハマ、キャプティブ保険市場の再興へ

バハマが再び国際的なキャプティブ保険市場の注目を集めています。2025年5月7日付の『The Tribune』によると、世界のトップ10に入るキャプティブマネージャー2社が、バハマへの事業再移転を検討していることが明らかになりました。これは、同国の保険法「External Insurance Act」の改正が進行中であることを受けた動きです。

CG Captive Managersの代表であるギルデン・ギルバート氏は、これらの大手マネージャーと個別に面会し、法整備が整えば「事業の大部分をバハマに移す意向がある」との表明を受けたと述べています。現在、法改正案は業界との協議段階にあり、議会での承認を経て施行される予定です。

バハマ政府は、キャプティブ保険業界の再興を国家経済の新たな柱と位置づけ、積極的な誘致活動を展開しています。ギルバート氏は、2013年以降、世界各地のキャプティブ関連会議に参加し、バハマの魅力を発信してきました。また、バハマ金融サービス委員会(BFSB)や保険委員会と連携し、法整備と業界誘致の両面で進展を図っています。

キャプティブ保険会社とは、企業が自社のリスクを管理するために設立する保険子会社であり、特定のリスクや高額な補償に対応する手段として活用されています。バハマはかつてこの分野で先進的な地位を築いていましたが、過去の法制度変更により、競合する国際金融センターであるバミューダやケイマン諸島にその地位を譲っていました。

今回の法改正と誘致活動が実を結べば、バハマは再びキャプティブ保険の主要拠点としての地位を確立し、経済の多角化と雇用創出に寄与することが期待されています。特に、米国東海岸に近い地理的優位性や、観光業との相乗効果が見込まれる点も、バハマの魅力を高める要因となっています。

ギルバート氏は、「政府が『バハマはビジネスに開かれている』と明確に発信することで、業界の信頼を得ることができる」と述べ、今後の展開に期待を寄せています。法改正案の協議は5月15日まで続けられ、その後の議会審議を経て、バハマのキャプティブ保険市場が新たな段階へと進むことが注目されています。

https://www.tribune242.com/news/2025/may/07/top-ten-captive-managers-eye-bahamas-for-business