欧州連合統計局(Eurostat)が公表した2026年9月の雇用統計によると、キプロスの失業率は4.0%となり、8月と同水準を維持しました。2025年9月の4.2%から低下しており、失業者数も約2万2,000人から約2万1,000人へと減少しています。25歳未満の若年層の失業率は前年の12.9%から11.3%へ改善し、若年失業者数は約4,000人から約3,000人になりました。男女別では男性が3.7%、女性が4.3%で、女性の失業率が依然として高い状況が続いています。
同じ統計では、EU全体の失業率は6.2%(前年は6.0%)、ユーロ圏は6.5%(前年は6.3%)と、いずれも前年より上昇しました。EU全体の失業者数は1,377万3,000人、ユーロ圏は1,155万5,000人で、若年層の失業率もEUで15.5%、ユーロ圏で15.4%に達しています。キプロスはEU平均を2.2ポイント、ユーロ圏平均を2.5ポイント下回っており、欧州全体で雇用情勢にやや陰りが見える中、対照的に堅調な労働市場を保っています。
一方で、キプロスの主力産業である観光では、収入が2026年1〜8月累計で約23億2,000万ユーロと前年同期比6.2%減となるなど、足元で弱さも見られます。また、同国の中央銀行総裁はエネルギー価格の上昇によるインフレリスクに警告を発しています。失業率が低水準で安定していることは経済の底堅さを示す材料ですが、観光収入の落ち込みや物価動向が今後の雇用にどう影響するかが、引き続き注目点となります。
参照 : https://cyprus-mail.com/2026/10/30/cyprus-unemployment-holds-at-4-per-cent-well-below-eu-average














