ベトナム国家銀行、預貸率算定における国庫預金の算入上限を50%に拡大——2026年8月1日から適用

ベトナム国家銀行(SBV)は、決定第1743号/QD-NHNNを発出し、商業銀行が預貸率(LDR)を算定する際に国庫の定期預金残高を算入できる比率を、これまでの20%から50%へ拡大しました。この措置は2026年8月1日から2028年7月31日までの2年間にわたり適用されます。国庫預金の取り扱いに関する算定ルールの見直しであり、銀行の資金運用の柔軟性に直接関わる内容です。

これまでLDRの算定式では国庫の定期預金残高のうち20%しか計上が認められておらず、銀行にとっては実質的な貸出余力を圧縮する要因となっていました。今回の比率拡大は、金融システム全体の流動性状況や、国庫資金の銀行システムにおける活用実態を踏まえたもので、銀行の資金調達基盤をより正確に反映させる狙いがあるとみられます。ベトナム政府はこれまでも与信成長の管理手法を見直す方針を示しており、硬直的な数量規制から効率性や持続可能性を重視した枠組みへの転換が進められています。

今回の措置により、商業銀行は国庫預金を通じた資金基盤をより柔軟に活用できるようになり、実体経済への貸出拡大を後押しする効果が期待されています。SBVは今後2年間の適用期間中、措置の運用状況を見ながら金融システムの安定性と与信成長のバランスを注視していく方針で、ベトナムの金融政策運営における柔軟性重視の姿勢を象徴する動きといえます。

https://www.vietnam.vn/en/diem-tin-kinh-te-viet-nam-noi-bat-ngay-31-7-2026

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