カリブ海のセントクリストファー・ネービス(SVG)は、2026年中旬までに「投資による市民権(CBI)」プログラムを正式に開始する方針を固めました。これは2025年11月の総選挙後の政策転換に基づくもので、公的債務を増やすことなく、気候変動への耐性強化やインフラ整備、財政安定化のための資金を確保することを目的としています。新設される「セントクリストファー・ネービス投資基金(SVGIF)」が、プログラムから得られる全ての収益を管理し、長期的な生産的支出に充てることが法的に定められています。
この新プログラムには、厳格なデューデリジェンス(背景調査)に加え、一定期間の居住義務と最低投資額の設定が含まれる予定です。カリブ諸国では近年、米国による送金課税や支援策の縮小といった外的要因により、財政的な負担が増しています。セントクリストファー・ネービスによるこの戦略的な動きは、国家の自立性を高め、外部の経済変動に対するクッションを作るための重要な一歩となります。投資家にとっては、透明性の高い法的枠組みの中で、カリブ地域への新たな足がかりを得る貴重な機会となるでしょう。














