香港、最新ビジネス環境報告を公表 「一国二制度」の強みを国際社会に発信

香港特別行政区政府は7月30日、「香港のビジネス環境に関する報告書:一国二制度の下での独自の強み」を発表した。今回の報告書は、香港の開放的で安全かつ安定した国際ビジネス環境を包括的に示し、域内外の投資家や企業に最新の発展状況と強みを伝えることを目的としている。報告書は政府公式サイト「Hong Kong Economy」でも公開されている。

政府報道官によると、今回の報告書は2021年に続く第2弾であり、具体的なデータと実績を示しながら、香港が近年の社会安定の回復とパンデミックからの脱却を経て、経済発展が再び加速していることを国際社会に明確に示している。報告書では「一国二制度」による制度的優位性を強調し、香港が中国本土と世界をつなぐ「スーパー・コネクター」としての役割を発揮し、投資やビジネスの新たな機会を創出している点を強調した。

報告書は、金融、貿易、航空、海運、イノベーション・テクノロジー、知的財産取引、法律サービス、文化・スポーツ・観光など、幅広い分野での香港の最新動向と成長可能性を詳しく紹介している。また、国家安全法や国家安全条例の施行により社会の安定が回復し、国際資本や企業にとっての「安全な港」としての魅力が一層高まったことも指摘された。

実際、2024年には香港に拠点を置く海外親会社を持つ企業が約10%増加し、約1万社に達したほか、スタートアップ数も約4700社と過去最高を記録。戦略的企業誘致オフィスは2年余りで84社の戦略企業を呼び込み、その中には時価総額100億ドル超の先端技術企業も含まれている。2023年初頭から2025年上半期までに、インベスト香港は国内外1300社以上の香港進出や事業拡大を支援し、累計投資額は1600億ドルを超えた。

人材面でも大きな成果が見られ、2025年6月時点で各種人材受け入れ制度による申請は約50万件、承認は約33万件に上り、22万人近くが既に香港で活動を開始している。

金融市場も好調で、ハンセン指数は昨年18%上昇、今年はすでに25%超の伸びを示した。株式市場の上半期の平均日次売買代金は約2400億ドルと、前年同期比で約120%の増加となった。2024年末時点の香港の資産運用残高は35兆ドルを超え、前年から13%増加するなど、国際金融センターとしての地位が一層強固になっている。

政府報道官は「外部環境が複雑かつ変動的な中でも、香港は経済構造の高度化と転換を進めており、挑戦よりもむしろ新たな機会が多い。国家の支援と各界の努力を背景に、イノベーションと新質生産力の発展、国際・地域連携の深化を通じて、香港はさらなる成長の道を切り開く」と述べた。

https://www.info.gov.hk/gia/general/202507/30/P2025073000631.htm