香港の財務長官であるポール・チャン氏は、米国が新たに課した関税が国際貿易に悪影響を及ぼし、最終的には米国自身に跳ね返る可能性があると警告しています。 彼は、貿易戦争に勝者はおらず、トランプ大統領が導入した関税が米国の株式市場を急落させたと指摘しました。さらに、香港政府は米国に対する対抗措置を取らないものの、自由で開かれた経済を維持しつつ、米国の行動に強く反対する姿勢を示しています。
具体的には、米国は中国からの輸入品に対し最大34%の関税を課し、これに対抗して中国も同様の関税や希土類金属の輸出規制を実施しました。これらの措置は香港にも影響を及ぼしており、2020年にトランプ氏が香港の特別貿易特権を撤廃したことが背景にあります。
チャン氏は、昨年の香港の総商品輸出に占める米国の割合が6.5%であり、2018年の8.6%から減少していると述べています。一方で、東南アジアや中東への輸出は増加傾向にあり、2019年には東南アジアが米国を抜いて香港の輸出市場として2位となりました。
他のアジア諸国も米国の措置に対する報復を控えており、ベトナム、カンボジア、インドネシアは「相互関税」についての交渉に前向きな姿勢を示しています。一方、シンガポールは報復措置を取らない方針を明らかにしています。
これらの状況を踏まえ、米国の関税措置が世界経済に与える影響は深刻であり、国際的な経済秩序や多国間貿易システムに対する懸念が高まっています。今後、各国がどのように対応し、国際貿易の安定を図るかが注目されます。














