香港ETO、ボストンでバイオテク連携と学術交流を推進

ニューヨークに拠点を置く香港経済貿易事務所(ETO)の何美詩(Maisie Ho)所長は、6月15日から17日にかけて米国マサチューセッツ州ボストンを訪れ、バイオテクノロジー分野および学術界との連携強化を進めた。今回の訪問の中心は、世界最大級のバイオ関連イベント「BIO International Convention 2025」への参加であり、香港の存在感をアピールする絶好の機会となった。

6月15日に行われた香港代表団の歓迎夕食会で何氏は、香港がグローバルなバイオテクノロジー・イノベーションと資金調達の拠点としての地位を確立していることを強調した。今回のBIO 2025では、香港科学技術園(HKSTP)をはじめとする16の先端バイオ企業、香港大学や中文大学の医学部、戦略企業誘致事務所、香港貿易発展局などが参加し、医薬品、免疫療法、遺伝子編集、診断技術、幹細胞研究といった幅広い分野で香港の研究力と産業力を世界に示した。香港パビリオンでは、ライフサイエンスとヘルスケア分野における多様な取り組みを紹介し、国際的な企業、投資、人材の誘致を狙った。

さらに6月16日には、Invest Hong Kong主催による「Hong Kong x Boston Biotech Disrupt Night」が開催され、140名以上の業界関係者や投資家が参加した。そこで何氏は、香港の戦略的優位性として、知的財産保護の確実性、国際水準のインフラ、世界的大学群、そして活発なスタートアップ・エコシステムを挙げた。また、イノライフ・ヘルステック・ハブや新工業化加速計画といった政府の支援策も紹介され、香港がアジア市場進出の拠点として最適であることを強調した。パネルディスカッションでは、ボストンと香港のリーダーたちが意見交換を行い、ボストン発の企業が香港を足がかりにアジア展開する可能性について議論が深められた。

訪問中、何氏はまた学術関係者とも意見交換を行い、香港の国際教育・研究拠点としての役割を強調した。ハーバード大学フェアバンク中国研究センターの研究員や、マサチューセッツ大学ボストン校の学長補佐、学生部門副学長、研究戦略担当副学長らと会談し、共同研究や人材交流の可能性について協議した。また、ボストン市長ミシェル・ウー氏主催の国際バイオ関係者を招いたレセプションにも参加し、幅広いネットワークを築いた。

今回の訪問は、香港が世界第二位のバイオテクノロジーIPO市場としての資金調達力と、アジア市場へのゲートウェイとしての地位を国際的に再確認させる機会となった。今後、ボストンとの研究・産業連携の深化は、香港のライフサイエンス分野をさらに強化し、グローバルな存在感を一層高めることが期待される。

https://www.hketony.gov.hk/detail.html?id=0618