ケイマン諸島政府、主権資産基金(SWF)の設立検討を議会に提案——財政好調期に将来への備えを模索

ケイマン諸島政府が、主権資産基金(ソブリン・ウェルス・ファンド)の設立可能性を検討する議会動議を提出したことが明らかになりました。動議を提出したのはアンドレ・エバンクス首相兼財務大臣で、9月30日の議会で審議される予定です。この動議は基金の規模や投資対象をあらかじめ決定するものではなく、政府に対して調査・協議・精査・政策立案を進める権限を与えるものです。

背景には、同国の経済・財政が好調に推移している現状があります。エバンクス氏は「経済・財政が好調な時期こそ、将来のために資金を確保する機会だ」と述べ、財務・商業担当副長官のジュリー・ハンター氏も「国家も家族と同じように、余裕のある時期に貯蓄すべきだ」と説明しています。専門機関グローバルSWFの創設者ディエゴ・ロペス氏は、ケイマン諸島には貯蓄機能と緊急時の安定化機能を兼ね備えた基金がふさわしく、投資先は国際市場の株式や債券を中心にすべきだと提言しています。

一方で、同国の財政運営に対しては、2018年から2023年にかけて歳出が51%増加した一方で歳入の伸びは25%にとどまったとする指摘もあり、財政規律を疑問視する声も出ています。9月30日の議会審議では、基金創設に向けた検討を正式に進めるかどうかが焦点となる見通しで、国際金融センターとしての地位を長期的に支える仕組みづくりとして、今後の議論の行方が注目されます。


参照 : https://www.caymancompass.com/2026/09/25/government-explores-cayman-sovereign-wealth-fund/

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