セントビンセント・グレナディーン、仮想資産規制を強化——VABAの登録プロセスを開始

セントビンセント・グレナディーンにおいて、仮想資産セクターの透明性と投資家保護を目的とした「仮想資産ビジネス法(VABA)」が本格的に施行されました。この法律は、暗号資産や関連サービスを提供する事業者に対し、厳格なコンプライアンス体制とマネーロンダリング防止(AML)基準の遵守を求めるものです。2026年5月末より、既存の事業者および新規参入者に対する登録プロセスが正式に開始されました。

今回のVABA施行により、同国は国際的な金融基準であるFATF(金融活動作業部会)の勧告に適合する規制枠組みを整えたことになります。また、仮想資産関連の規制と並行して、地理的に移動可能な所得を生み出す企業に対する「経済実体性(Economic Substance)」のルールも厳格化されており、国際的な租税回避防止への姿勢を鮮明にしています。

法人税率の引き下げ(28%)や国外源泉所得の免税といった優遇措置を維持しつつ、透明性の高い規制環境を構築することで、同国は信頼性の高いオフショア金融センターとしての地位を強化しようとしています。技術革新を支える法的な基盤が整ったことで、フィンテック企業のさらなる流入が予想されます。