英連邦事務総長、グアテマラのベリーズ侵入を非難

英連邦のシャーリー・ボッチウェイ事務総長は、グアテマラ軍によるベリーズ領への侵入行為について深い懸念を表明し、断固として非難しました。報道によれば、グアテマラ軍はベリーズ領内で国旗を掲げ、ベリーズ軍の艦艇を妨害し、さらにサルストゥーン川の利用を制限する行為に及んだとされます。ボッチウェイ氏は「こうした行動は地域の安定を脅かし、両国の関係強化を損なう危険がある」と述べ、国際法と国家主権の尊重を強く求めました。

声明の中で事務総長は、ベリーズ軍が冷静かつ専門的に対応し、エスカレーションを回避しつつも自国の法的立場を毅然と主張した点を高く評価しました。その上で、カリブ共同体(CARICOM)を含む地域のパートナーと共にグアテマラへ自制を促し、平和的な対話による解決を呼びかけています。

特に問題の焦点となっているサルストゥーン川については、国際司法裁判所(ICJ)での係争解決を進めるとともに、米州機構(OAS)の支援を受けた協力メカニズムの早期実現が重要だと指摘しました。また、両国には信頼醸成措置を完全に履行する責任があると強調し、国際社会の目が注がれていることを改めて示しました。

この問題は長年続く領土、島嶼、海洋権益をめぐる対立の一環であり、2024年の英連邦首脳会議でも全会一致でICJプロセスへの支持と違法な侵入行為の非難が表明されています。ベリーズの主権と領土保全を守る立場を再確認した今回の声明は、国際的な後ろ盾を改めて示すものとなりました。今後、両国が武力ではなく法と外交によって問題解決を進められるかどうかが、地域の平和と安定に直結する重要な課題となります。

https://thecommonwealth.org/news/commonwealth-secretary-generals-statement-guatemalan-incursions-belize