ベトナム、中小企業向け大幅減税と新投資法の詳細規則を2026年5月より施行

ベトナム政府は2026年5月、経済成長の加速と投資環境の近代化を目的とした一連の重要な経済政策を施行しました。特に注目されるのは、中小企業や個人事業主に対する大幅な税制優遇措置と、2025年に改正された新投資法(LOI 2025)の具体的な運用ルールを定めた政令の発表です。これらは、インフレや不透明な世界情勢の中でも、2026年を通じて10%以上の高い経済成長率を維持しようとするベトナムの積極的な姿勢を象徴しています。

税制面では、新たに施行された政令(No. 141/2026/ND-CP)により、免税対象となる個人事業主の年間売上高の基準が従来の2億ドンから10億ドンへと大幅に引き上げられました。また、条件を満たす中小企業には法人所得税の免除措置も導入されており、国内企業の競争力強化を後押ししています。同時に、投資分野では新投資法の詳細な実施規則(政令No. 96/2026/ND-CP)が施行され、特に半導体、AI(人工知能)、デジタルインフラといった戦略的分野への投資に対するインセンティブが明確化されました。行政手続きの簡素化も盛り込まれており、海外投資家にとっても参入障壁がさらに低くなっています。

これらの政策変更は、ベトナムが「安価な労働力」の供給源から「高度な技術と透明性を持つ投資先」へと進化していることを示しています。特にM&A(合併・買収)市場の活性化や、預金保険法の改正による金融システムの安定化など、多角的なアプローチでビジネス環境が整えられています。ベトナムへの進出や事業拡大を計画している企業にとって、これらの新規則を活用した戦略的な投資判断が、アジア市場における今後の成功を左右する鍵となるでしょう。

https://www.vietnam-briefing.com/news/vietnams-tax-and-financial-policies-taking-effect-in-may-2026.html