ケイマン諸島経済、2024年も3.1%成長 金融・建設・不動産が牽引

カリブ海の国際金融センターとして知られるケイマン諸島の経済は、2024年も安定した成長を続けた。経済統計局(ESO)が発表した「2024年 年次経済報告書」によると、実質GDPは前年比3.1%増の52億1,000万ドルに達し、主要産業すべてで拡大が見られた。

中でも金融サービス業は依然として経済の柱であり、GDP全体の3割以上を占める。2024年は世界の保険市場で同国のプレゼンスが拡大したことを背景に、2.9%の成長を記録。ケイマン諸島が国際的な保険・金融ハブとして地位を強めていることを示す結果となった。

全体として、サービス産業が経済の約9割を占め(89.1%)、2.9%増と堅調に推移。建設業(3.0%増)、不動産業(2.9%増)、卸売・小売業(3.7%増)、医療・社会福祉分野(3.0%増)など、多様な分野でバランスの取れた成長を見せた。特に建設と不動産の活発化は、観光業や外資流入の拡大とも相まって、地域経済の底堅さを支えている。

一方で、財政面では総歳入が11億2,710万ドル、歳出が11億3,360万ドルとなり、650万ドルの純借入超過を記録。ただし、政府の未償還債務は2023年末比で10.6%減少し、4億520万ドルへと縮小している。健全な債務管理と財政運営が続いていることが確認された。

報告書は「ケイマン諸島経済は相互補完的な複数の産業で構成されており、全体としてシナジーを生む構造となっている」と分析している。観光、建設、金融、そして専門サービスの各分野が連携することで、同国の中長期的な安定成長が期待されている。

https://www.caymaniantimes.ky/news/cayman-islands-economy-grew-3-1-in-2024