ベトナム経済は2026年に入り、爆発的な外国直接投資(FDI)の流入によって新たな成長局面を迎えています。2026年最初の5ヶ月間で、新規および追加投資を合わせたFDI総額は248億1,000万米ドルに達し、前年同期比で34.9%の大幅な伸びを示しました。実際に実行された投資額(実行ベース)も97億5,000万米ドルを超え、過去5年間で最高水準を更新しています。
投資の主役は製造・加工セクターであり、新規登録資本の65%を占めています。特にシンガポールからの投資が全体の約5割を占めるなど、東南アジア圏内での経済連携が深化しています。ベトナム政府は、これまでの安価な労働力に頼った成長モデルから、ハイテク、クリーンエネルギー、デジタル経済といった高付加価値分野への転換を急いでおり、行政手続きの簡素化や税制優遇などの政策支援を強化しています。
2026年のGDP成長率について、一部の国際機関は慎重な予測を出しつつも、ベトナム政府は二桁成長の達成を目標に掲げ、官民投資の拡大を続けています。輸出額も順調に推移しており、FDI企業による輸出は2025年比で2割以上の増加が見込まれています。内需の拡大と外資の流入を両輪として、ベトナムは世界のサプライチェーンにおけるハブとしての機能を着実に強化しています。














